16日のセリエA第28節、ミラン対パルマの試合前に、ミランのサポーターが本拠地サン・シーロの外でクラブとチームに対する抗議活動を行った。
今季不振のミランは現在公式戦3連敗中。チャンピオンズリーグ(CL)ではアトレティコ・マドリーに手厳しい黒星を喫し、ベスト16敗退が決まった。国内カップ戦もすでに敗退しており、セリエAでは10位と中位に甘んじている。
先日、ウルトラス「クルヴァ・スッド」は声明を出し、クラブの補強戦略や一部選手の仕事への姿勢を批判。サポーター全体にパルマ戦前の抗議に参加するように呼びかけていた。
報道によると、ミラニスタたちはパルマ戦を前に、「オレたちには心にミランがある」「ロッソネーリ(ミラン)はオレたちだ」「オレたちのミランからクソったれは出ていけ」といったチャントを歌っていたとのこと。
また、約200名のミラニスタたちがスタジアムの外でチームバスの到着を待ち、大ブーイング。「お前らが(スタジアムを)出るのは真夜中だ」「お前らはクソッたれのチームだ」と、罵倒の声も飛んだそうだ。
これらの抗議活動を受け、ミランのアドリアーノ・ガッリアーニCEOは試合前、イタリア『スカイ・スポーツ』のインタビューで次のように話している。
「良くないのは当然だ。残念に思っている。もちろん、サポーターがクラブに反しているのを見るのはうれしくない。だが、前進しなければいけないよ」
「ミランの道のりのすべてを思い出す必要がある。欧州カップ戦に数年間出られないというのは、すべてのほかのビッグクラブにあったことだ。我々はそうならないことを願っているが、もしもそうなったとしても、来年またリスタートする。(マリオ・)バロテッリ? 私は彼の獲得に満足している。サポーターもそうあるべきだ。獲得しなければ、今季のCLには確実に出ていなかっただろうからね」
バロテッリやほかの選手たちとともに、MF本田圭佑への風当たりも強くなっているだけに、ミランサポーターの怒りが増していく一方の現状は懸念されるところだ。
(C)Goal.com