J1第14節が18日に行われ、川崎フロンターレはホームで横浜F・マリノスと対戦し、0-3で敗れた。ワールドカップ(W杯)ブラジル大会に出場する日本代表メンバーに選ばれた川崎のFW大久保嘉人は、シュート3本に終わり無得点。中断前最後のJリーグで結果を残すことができなかった。
4月11日の柏レイソル戦からこの日の横浜FM戦まで週2日ペースの11連戦。川崎の選手は明らかに疲れていた。23.7度という気温の高さもあってか動きが鈍く、MF中村俊輔を擁する横浜FMに中盤を支配された。最前線にポジションを取った大久保までボールが行き渡らず、持ち味のパスワークは影を潜めた。
前半43分にCKから失点。後半12分、同43分と追加点を奪われ、さらに点差を広げられた。大久保自身も運動量が少なく、前半22分と前半アディショナルタイムにミドルシュートを放つもゴールならず。試合終了間際に訪れた決定機は、ゴール上に大きく外した。「疲れは確かにありました。中盤が狙われていたし、(点の)取られ方も悪かった。反省しないといけないですね」と大久保。
くしくも代表でポジションを争うことになるであろう横浜FMの齋藤学が、巧みなドリブル突破から得点を演出。21日から始まる国内合宿に向けてアピールに成功した。それでも大久保は「もう忘れます。ずっと引きずっていたら体に悪いので」と、笑顔を見せた。
12日のメンバー発表で“サプライズ選出”を果たした31歳は、すでにW杯を見据えている。「ポジションにこだわりはないです。自分は誰とやっても合わせられるので。前線に迫力がないなと感じていたので、自分が入ってわくわくさせられればと思います。ミドルシュートもどんどん狙っていきたいですね」。4年前よりさらに進化を遂げたと自信を見せるベテランストライカーは、ブラジルの地でゴールという結果を目指す。