横浜Mの斎藤が圧巻の2得点でチームを逆転勝利に導いた。全北に先制を許して迎えた後半19分、左サイドでスローインを受けると、右足で意表を突くミドルシュート。移動バスの中で海外のスーパーゴール映像を見ていたという24歳は「打たないとゴールは決まらないと頭に残っていたのがよかった。入ってびっくり」。自身も驚く同点弾の1分後には、藤田のパスを相手がカットし損ねた瞬間を逃さず、逆転ゴールにつなげた。
ワールドカップ(W杯)の日本代表入りも期待が、先週の代表候補合宿を経て臨んだ12日の仙台戦では気合が空回り。「強引にいくだけでは打開にならない」と自身のプレーを見つめ直し、この日の活躍につなげた。
前夜に食事をごちそうしたという主将の中村は「ご飯をおごるとああやって働くのはせこい」とおどけながら、「あのスーパーゴールがなかったらズルズルいってたかも」と後輩をたたえた。(奥村信哉)