破竹の4連勝中のミッキーアイルがGI制覇を狙う。デビュー戦こそ2着だったが、2戦目の未勝利からはケタ違いのスピードですべて逃げ切り。2走前のシンザン記念でウインフルブルーム(皐月賞3着)の追撃を退け、前走・アーリントンCは3馬身半差Vと文句なしの内容だった。
栗東坂路で浜中騎手を背に単走。いつものようにテンから12秒8-13秒4と速いラップを刻み、実戦同様、スピード感たっぷりの行きっぷりだ。後半2Fも12秒4-13秒0でまとめ、開門直後とはいえやや重めの馬場だっただけに、4F50秒6はさすが。きっちりと仕上がった。
「調教駆けするタイプで、けさもいい動きをしてくれましたね。間隔を空けて、馬体は大きくなっている。前走は状態面が良かったし、いつもどおりの競馬で完勝。最近は、道中でいい意味での遊びができているのがいい」と浜中騎手。
前10年で逃げ馬は12年カレンブラックヒルしか勝っていない厳しい舞台だが、「東京のマイルは非常に力を問われるし、逃げ切るのが難しいことは分かっている。ただ、この馬の走りたいように走ることができれば結果はついてくると思う」。絶対の自信を胸に、大一番に挑む。(夕刊フジ)