今週の中央競馬は、変則3日間開催。中山競馬は21日(金)と23日(日)で、メーンは23日の皐月賞トライアル、GIIフジテレビ賞スプリングSだ。芝1800メートルを舞台に、3歳牡馬クラシック第1弾、皐月賞(4月20日、中山、GI、芝2000メートル)の優先出走権(3着以内)をかけて、激戦が展開される。
3戦無敗の2歳王者アジアエクスプレス(美浦・手塚貴久厩舎、牡)にとっては、今年の始動戦となる。新コンビを組む戸崎圭太騎手は、すでに追い切りで2度またがっており、人馬のコミュニケーションに問題はない。パワーを要求される今の中山の馬場はぴったりで、主役の座は譲れないところだ。
共同通信杯2着のベルキャニオン(美浦・堀宣行厩舎、牡)は、連対率100%と相手なりに走る馬。中山コースは昨年暮れのホープフルSで2着に食い込んでいる。潜在能力の高さは関東でも屈指の評価があり、ここで賞金を上積みしてダービーまでの出走を安泰にしたいところだ。
ロサギガンティア(美浦・藤沢和雄厩舎、牡)は、鋭い末脚が武器。使うごとに力強さを増しており、ミルコ・デムーロ騎手との新コンビも魅力たっぷりだ。
2戦2勝で底を見せていないサクラエール(栗東・羽月友彦厩舎、牡)は、長距離輸送と初めての距離が鍵。スッと前に行ける脚質はコース適性を感じさせるだけに、注目される。
その他では、しぶとい逃げ脚が武器のナスノアオバ(美浦・小笠倫弘厩舎、牡)、キャリア豊富なマイネルアウラート(美浦・高橋裕厩舎、牡)、初芝で未知の魅力を秘めるリーゼントロック(栗東・矢作芳人厩舎、牡)なども争覇圏内だ。
抽選対象となっている1勝馬の中では、内田博幸騎手と新コンビを組むクラリティシチー(美浦・上原博之厩舎、牡)が最有力。実績ではオープンクラスと比較しても見劣らないだけに、出走できるかどうかが最大のポイントとなりそうだ。