【インディアナポリス(米インディアナ州)17日(日本時間18日)】米自動車レースのインディカー・シリーズは17日、インディアナポリス・モータースピードウェイのオーバル(だ円)コース(1周2・5マイル)で第5戦インディ500の予選初日を開催した。
今年から新方式となった予選で佐藤琢磨(37)=AJフォイト・ホンダ=は、規定の4周合計タイム2分37秒3522で18番手。18日(日本時間19日)に行われる最終日でポールポジション(PP)を狙う資格を持つ「ファスト・ナイン」(上位9人)入りを逃した。これにより琢磨の予選成績は、最終日のタイムによって10-33番手のいずれかとなる。
一番時計を出したのは昨季大会でPPを獲得したエド・カーペンター(33)=米国、エドカーペンター・シボレー=で、タイムは4周合計2分36秒0735。最終日ではカーペンターら9選手がPPを目指す。
決勝は25日(日本時間26日)に行う。(結果は暫定)
WEC世界耐久選手権の第3戦として、6月14日~15日に開催される今年のル・マン24時間耐久レース。スポーツ専門テレビ局のJ SPORTSは、今年もスタート/ゴールの模様を中心にル・マンの生中継を行う。また、J SPORTSの公式サイト上では、ル・マン開催に向けた特別コラムの公開が始まった。
今季のWECでは、アウディ、トヨタに加えてポルシェが最高峰のLMP1クラスに参戦。ここまでの2戦では、8号車トヨタTS040ハイブリッドが2連勝を飾りル・マンに向けて最高のスタートを切っているほか、参戦初年のポルシェも開幕戦で3位表彰台、第2戦ではポールポジションを獲得するなど速さを見せており、王者アウディの“挽回”も含め、ル・マン本戦に向けても注目が集まっている。
J SPORTSは、そんなWECの模様を全戦放送。ル・マンでは、スタート(14日21時30分~15日午前6時)とゴール(15日16時~23時30分)の模様をJ SPORTS 3で生中継する。また、インターネット上のJ SPORTS LIVE+オンデマンドでは、スタートからゴールまでの24時間をライブ配信でお届けする。
また、ル・マンの開催に向けて、J SPORTSの公式サイト(http://www.jsports.co.jp/motor/wec/)上では『ル・マン24のコト。 』と題した特別コラムが17日から公開されている。
このコラムでは、レースに関する話題はもちろんのこと、ル・マンの文化や魅力、そしてドライバーのインタビューなども紹介。まずは第1回として、世界、そして日本で開催されてきた24時間レースを振り返るコラムが公開されている。6月のル・マン本戦に向けて、ぜひこちらもチェックしてみよう。
[オートスポーツweb 2014年05月17日]
雨空予報も何のその、くっきりと霊峰、大山(だいせん)が望めた。13、14両日に広島主催ゲームで行われた鳥取・米子のどらドラパーク米子2連戦。見どころのひとつが、両チームの守備にあった。
阪神園芸の芸術的な整備に支えられる甲子園とは違い、ただでさえナインには慣れない地方球場。高代内野守備走塁コーチは一般論として難しさを語った。素人考えで慎重になって深めの守備位置を取るとばかり思っていたが「むしろ逆。浅めに守ってイレギュラーする前にさばかないと。常に前へ前へ」。
実際、どらドラパーク米子の内野を覆う美しい黒土にも、若干の“異変”があった。1990年の完成当時は地元大山産を用いていたという黒土。だが、プロ野球の公式戦は4年ぶりとあって土を入れ替えたところ「締まりすぎてしまった面もある」と球場関係者。直前の週に雨が続き、「雨降って地固まる」不運にも見舞われた。
当然、硬いグラウンドでは打球が速くなり、対応時間が少なくなる。それでも阪神ナインは大和、鳥谷の二遊間を中心に2試合でゴロ由来の併殺を6個奪い、不安は感じさせなかった。
それ以上に印象深かったのが、野性的な守備が光る広島の二塁手、菊池。昨季はゴールデングラブ賞に加え、最多補殺の新記録528を樹立している。
阪神が延長十二回にサヨナラ負けした13日は、福留の痛烈な二遊間の当たりに跳びつけば、今成のぼてぼてのゴロに猛ダッシュして素早く一塁に転送。「(地方球場でも)いつも通りですね。気にはなるけど、気にしてたら仕方ないですし。感性を信じる? そんな感じですかね」。阪神の勢いを封じた2つのビッグプレー。お見事というしかないが、虎党には実に厄介な存在だ。(坂井朝彦)