サッカーのイタリア・セリエA第37節が10日に行われ、日本代表DF長友佑都が所属するインテルはホームでラツィオと対戦し、4-1で勝利した。長友は先発フル出場を果たし、1アシストを記録している。この試合は今季限りで引退を表明しているキャプテンのハビエル・サネッティにとってホームで行われるラストゲームだったため、試合終了後にはサネッティを称えるセレモニーが行われた。
以下は、試合後の長友のコメント。
「(サネッティのホームでのラストゲームを勝てて良かったのでは?)まずは勝ててホッとしているというのと、負けていたらこれほど良いセレモニーはできていなかったと思います。
(アシストのシーンなど欲しいタイミングでパスをもらえていた印象だが?)この一週間選手たちと話して、僕がもらいたいタイミング、あとは(マテオ・)コバチッチとの連係は常に話し合ってやってきたので、それがこの試合に出たと思う。早めにパスをもらえれば1対1で仕掛けることができるし、その部分では自信を持っている。しっかり得点にも絡めて良かったと思いますけど、まだまだ精度という部分では限界はないと思うので、努力します。
(サネッティからはどのようなことを学んだ?)選手としてたくさんのことを学びましたが、特に人間的な、メンタル的な部分ですね。どんなときも常にポジティブで進むことだったり、常に前を見て、とにかく今できること、練習に100%臨むこと。そういう基本的なことですけどね。なかなかやっぱり人っていうのは、基本的なことは分かっていてもできない部分はあるので、本当に当たり前のことですけど……。彼の言葉と姿勢から、本当にたくさんのことを学びました。
(サネッティとの思い出で一番印象に残っていることは?)やっぱり……おじぎじゃないですか?(笑)いや、でもやっぱり一番印象に残っていることは、1点目をとったときよりも、僕が一番はじめにインテルに来て、一番はじめに練習場のロッカールームに入った時、すごい選手たちがいる中でサネッティがお辞儀をしてくれた。それが僕にとっては早く打ち解けた要因でもあったので、それが印象に残っています。
(セレモニーの時にはどんな気持ちだった?)感動しましたね。でもやっぱり寂しい思いが正直あって、こみ上げてくる思いがありました。
(長友が感極まっていた様子がスクリーンに映っていたことについて)そりゃそうでしょう。偉大すぎますよ。僕の夢なんでね。
(今季はキャプテンマークも付けたが、その重みは?)重みは、キャプテンマークを付けた時に、正直こんなに重いものなのかと思いました。このチームを背負うこと、100年以上の伝統があるこのチームを背負うことはこんなに重いのだなと……。正直僕も、言葉にはできないです、これは。言葉は見つからないですよ、日本語のね。でも本当に、重かったです。いろんなものが詰まっていました。
-Mitsuomi Kamio from Italy-