西武からFAで巨人に移籍した片岡治大(31)が地力を発揮し始めた。
16日のオープン戦で初の2番で先発し2安打。打率も.324に上げてきた。原監督の悩みの種だった「2番」がこれで決まりつつある。
2月のキャンプ中はなかなか安打が出ず、「いつも春先はよろしくないタイプなんで。でも巨人は凄い結果を求められる」と焦っていた。「緊張してヒザが震える。(FA入団の)プレッシャーを感じて毎日考えちゃって寝られない」と明かしてもいた。「人見知り」という性格もあって、なかなか新天地に馴染めなかった。明るい性格で西武時代はムードメーカーだったはず。だが、意外にも古巣関係者によると、「一見、ずぶとそうで考え込む性格」だという。西武時代なら受けていたテレビ局の開幕戦密着取材の依頼も、巨人初年度だからと断った。キャンプインからずっと緊張状態が続いていた。
それが和らいだ出来事があった。先週、二遊間コンビを組む坂本勇人(25)と体操の田中理恵(26)との交際が写真週刊誌で報じられた一件だ。片岡も人気女子アナとの熱愛が報じられたことがあるモテ男。この時は自らコンビニに買いに行ってまで記事を確認したという。評論家に自身のプレーを酷評された際も「いろいろ言われる球団とは知っていたけど、実際言われてみると、しんどいですね」と漏らすなど、「報道はかなり気になっちゃう方」なのだ。
坂本は対照的だ。田中との熱愛報道後、みんなの前で原監督に「決意表明しろ!」と言われ、主将の阿部には冷やかされ、チームメートにもイジられたが、ニコニコしながら「そっとしておいて」と切り返し、あっけらかんとしている。年下ながら「フライデー」の常連選手らしく、泰然自若としている坂本を見て「別に写真を撮られてもいいんだ」と思ったかは別として、いろんな意味で気が楽になったようだ。
坂本とは1、2番コンビを組む可能性もある。攻守で「相棒」になる後輩が片岡の覚醒に一役買っていたか。