(セ・リーグ、巨人5-1広島、2回戦、1勝1敗、9日、東京ドーム)来日初登板、初先発となった巨人の新外国人セドン投手(30)=前韓国SK=が、毎回の15奪三振で九回途中1失点と好投し来日初勝利を挙げた。
打線は二回にロペスの5号2ランで先制すると、終盤にも橋本、村田のソロなどで追加点を挙げ、セドンを援護した。広島はドラフト1位ルーキーの大瀬良(九州共立大)が7回7安打3失点と好投したが、打線が1点どまりで投打が噛み合わなかった。
新助っ人のセドンが、本拠地東京ドームのG党の前で変幻自在の投球を見せた。内外角の低めにストレートを投げ分け、広島打線に的を絞らせず、スライダー、チェンジアップで次々とバットに空を切らせた。
圧巻は四回だ。先頭の菊池に左翼線二塁打を浴びたが、続くキラ、エルドレッド、梵を3者連続三振。広島のクリーンアップを完ぺきに封じ込めた。
九回は先頭の菊池に左前打を許したが、続くキラ、エルドレッドを空振り三振に仕留めて毎回奪三振を記録。続く梵、広瀬に連打を浴び、1点を失うと守護神・西村にスイッチ。完封こそ逃したが鮮烈なデビューを飾った。
セドンは「完封はしたかったけど…。勝ったのでうれしい。15K? 今までで自己最高の記録だと思う。うれしいです」とお立ち台でファンの声援に会心の笑みで応えていた。