日本人最短となる6戦目で世界王座を獲得したプロボクシングWBC世界ライトフライ級王者・井上尚弥(大橋)が7日、神奈川・大橋ジムで一夜明け会見を行った。
グリーンの帯をしたチャンピオンベルトを大事そうに抱えて会見の椅子に座った井上は「家に帰って試合の映像を見て世界チャンピオンになった実感がわいてきた」と笑顔。4回に左太もも裏をつりながらも、6回TKO勝利となったアドリアン・エルナンデスとのタイトルマッチについては、「足に違和感が出る前の3回まではいい戦い方だった。ただ、足が使えない中の打ち合いで勝てたのはこれからのプラスになる」と振り返った。大橋ジム・大橋秀行会長も「世界チャンピオンにすごい実力差があるぐらいの試合内容だった」と、あらためて井上の怪物ぶりに舌を巻いた。
今後については減量の問題から階級転向の話もあるが、「階級の問題もあるのでそこを相談して、さらに上のステップの試合をしていきたい。試合内容で皆さんの記憶に残る試合をしていきたい」と語った。