「選抜高校野球・1回戦、佐野日大2‐0鎮西」(23日、甲子園)
佐野日大(栃木)が快勝で初戦突破。今秋ドラフト候補左腕の田嶋大樹投手(3年)が毎回の12奪三振、無四球の5安打で鎮西(熊本)を完封した。
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「真っすぐで押していきたい」との言葉通り、140キロを超える直球は威力十分。キレのいいスライダーでも再三、空振りを誘った。二回1死からは4連続三振を奪うなど、八回までは鎮西打線を寄せ付けず。九回に連打で2死一、二塁のピンチを迎えたが、最後も空振り三振で試合を締めた。
打線は五回に安打と敵失、四球で無死満塁とし、9番・佐川昌捕手(3年)の中前適時打で2点を先制。これが決勝点となった。
試合後の田嶋はお立ち台で「最後はちょっとひやひやしましたが、自分なりに自分の投球ができた。三振の数は特に意識していない。フォアボールなしは自分でもうれしく思う」と無四球に納得の表情を見せた。“大会No.1投手”の呼び声高い逸材が、目標の全国制覇へ好発進した。
2回戦は第7日第3試合で智弁学園(奈良)‐三重の勝者と対戦。プロ注目の左腕は「次も今日と同じくゼロにこだわってしっかり投げていきたい」と力強く語っていた。