4日に行われたプレミアリーグ第37節、チェルシー対ノリッジ・シティの一戦は、0-0のスコアレスドローに終わった。チェルシーは優勝、ノリッジは残留の可能性が残されているが、痛い勝ち点1となりそうだ。
残り2試合に勝っても優勝できるとは限らないチェルシーと、残り2試合に勝っても残留できるとは限らないノリッジのゲーム。モウリーニョ監督は、チャンピオンズリーグ準決勝敗退の後で戦術批判ととれる発言をしたアザールを先発から外して、ホーム最終戦に臨んだ。
序盤からボールを持ったのはチェルシーだったが、残留を諦めないノリッジも気迫のこもったプレーを見せる。11分、オルソンがディフェンスラインの裏を取り、決定機を迎えかけたが、アシュリー・コールとテリーにつぶされた。20分には右からのクロスにジョンソンが飛び込むも、わずかに届かない。
23分にはチェルシーに好機。CKにテリーがヘディングで合わせた。だが、このシュートはGKの正面に飛んでしまう。32分には前半最大の決定機が訪れ、シュールレがペナルティーエリア左から右足で狙った。しかし、こちらは右ポストに嫌われ、前半はゴールなしで折り返す。
モウリーニョ監督は後半のスタートから2枚代え。ランパードとサラーを下げて、ダビド・ルイスとアザールを投入した。この2人が早速チェルシーの攻撃に良い効果をもたらすが、なかなか決めきれない。
57分にはアザールがドリブルでペナルティーエリア内に侵入したところでDFと接触。主審の笛が鳴った。しかし、転倒寸前にアザールが触ったボールがテリーに対するパスと判断されてオフサイドになり、ノリッジボールでリスタートとなる。
自陣に張りつくしかなかったノリッジは、残り20分で勝負を仕掛ける。最初の交代カードでレドモンドを前線に送り込んだ。
71分、この狙いが的中しかける。レドモンドのパスにスノッドグラスが抜け出し、ペナルティーエリア右からシュートを狙った。しかし、ここはケイヒルが何とか間に合い、ブロックに成功する。
前がかりになったノリッジのスペースをつきたいチェルシーは、73分にマティッチを下げてフェルナンド・トーレスを投入。最後の交代カードを切って、勝負に出た。
79分には、そのF・トーレスからの戻しのボールを受けたアザールが、ペナルティーエリア内で強さを見せ、強烈な右足シュートを放つ。だが、GKラディに阻まれ、ゴールをこじ開けることができない。
結局、3分間のアディショナルタイムも含め、試合は最後までスコアが動くことはなく、0-0のままタイムアップの笛を迎えた。
首位マンチェスター・シティ、2位リヴァプールに暫定で勝ち点1差の3位チェルシーは、リヴァプールが5日の試合で勝つか、マンチェスター・シティが7日の試合で勝てば、最終節を前に優勝の可能性がなくなる。
一方、勝ち点を33としたノリッジだが、17位サンダーランドとはいまだ勝ち点2差。さらにサンダーランドは2試合を残しており、残留が厳しくなっている。
(C)Goal.com