オーストラリアGP初日は1-2体制、土曜日の予選でもルイス・ハミルトンがポールポジションを獲得し、チームメートのニコ・ロズベルグも3番手と抜群の速さを披露したメルセデスAMG。その最大の理由はすぐれたパワーユニットにあることは間違いないが、これまで後手を踏んでいたエアロダイナミクスも確実にアップデートしていることも忘れてはならない。
これはオーストラリアGP初日に2台のマシンに装着されていたノーズ下のカナード(黄色矢印元)。ノーズの下に流れてきた気流をキール両脇(黄色矢印先)へ高速で導こうとする狙いが感じられる。
このアイデアは2009年にメルセデスAMGの前身であるブラウンGPが採用しており、その時のブラウンGPのノーズもローノーズだった。おそらくメルセデスAMGの空力グループには、ローノーズでのノーズ下の気流の制御方法に独特のノウハウがあるのだろう。
一発の速さだけでなく、ロングランも安定していることを考えると、このアイデアには効果があったことは間違いはなく、今後さらなるアップデートが投入されることも考えられる。
(尾張正博/F1速報)
[オートスポーツweb 2014年03月16日]