リーガ・エスパニョーラは11日、第37節を行い、首位アトレティコ・マドリーはホームでマラガと対戦し、1-1で引き分けた。ホーム最終戦を白星で飾れず、2試合連続で勝ち点3を逃したが、2位バルセロナも敵地でエルチェと0-0のスコアレスドローに終わったため、勝ち点3差のまま最終節の直接対決を迎えることになった。なお、3位レアル・マドリーは敵地でセルタに0-2で敗れ、最終節を残して優勝の可能性が消滅した。
アトレティコは前半12分、MFガビのロングフィードをMFラウル・ガルシアが頭でそらし、ゴール前に走り込んだFWダビド・ビジャが右足を振り抜くが、惜しくもクロスバーを直撃。絶好の先制機を逃すと、前半39分、DFフアンフランの右クロスに合わせたMFコケのシュートも枠を捉え切れなかった。
0-0で折り返した後半21分には相手GKのロングボールから守備陣のミスで先制点を許したが、同29分、MFホセ・ソサの右CKにDFトビー・アルデルワイレルトが頭で合わせ、同点弾。今季、アヤックスから加入したベルギー代表DFのリーガ初ゴールで試合を1-1の振り出しに戻した。
この時点でバルセロナはまだ0-0の状況だった。バルサは前半13分、MFアンドレス・イニエスタのシュートがクロスバーを直撃。その後も一方的に攻め立てたが、前半34分、FWアレクシス・サンチェスの右クロスに合わせたFWペドロ・ロドリゲスのヘディングもゴール右に外れるなど、1点を取り切れなかった。
バルセロナが引き分けに終わり、アトレティコが勝てば、最終節の直接対決を待たずにアトレティコの18年ぶり10回目のリーガ制覇が決まる。猛攻に出るアトレティコは後半43分、ドリブルで仕掛けたMFジエゴがDFマルコス・アンヘレリに倒され、FKを獲得。アンヘレリはこの日2枚目の警告で退場となった。
5分間の後半アディショナルタイムを含め、10人のマラガを押し込んだアトレティコだが、FWアドリアン・ロペスの決定的なシュートはGKが好セーブ。バルセロナは0-0のスコアレスドローに終わったため、あと1点を取ればホーム最終戦で優勝を決めることができたが、最後まで勝ち越しゴールを奪うことはできなかった。
アトレティコ、バルセロナともに引き分けに終わり、両チームの勝ち点差は「3」のまま、優勝争いの行方は最終節へもつれ込んだ。カンプ・ノウでの直接対決となる最終節。アトレティコは引き分け以上で優勝だが、バルセロナも勝って勝ち点で並べば直接対決の成績で上回り、逆転で連覇が決まる。レアルの脱落により、三つ巴から一騎打ちとなった優勝争い。最後に笑うのはどちらか――。
開幕戦のレース1と同じ23番グリッドからレースを迎える伊沢拓也。前回のバーレーンではコース上で10台近くのマシンをオーバーテイクし、17台抜きの6位という偉業でF1関係者からも注目を浴びることとなったが、このバルセロナではその再現はならなかった。
しかも、今回はマシンにさまざまなトラブルが出てしまい、決勝では苦しみながらの走行を強いられることとなった。
まずはスタート。前回のバーレーンの反省を活かして、これまでとは異なるスタート方法を試したが、いきなりグリッド上でストール。
「オイルプレッシャーのアラームが点灯して、それで自動的にセキュリティが掛かってエンジンが切れてしまった。もう一回、かけ直したんですけど、もうアラームが付きっぱなしでダメでした」とその時の状況を振り返る伊沢。
チームメイトのストフェル・バンドーンも同じくストールしており、ARTの2台、そして他のチームの2台を加えた計4台がピットスタートとなった。しかも、伊沢に至ってはタイヤ交換のピットストップ時にもエンジンストールしてしまい、一時10番手まで順位を上げておきながらも、最下位まで順位を下げることになってしまった。
「ピットに入った時も一緒で、ピットロード入って、もうクラッチ切った瞬間にストール。クラッチ切るとエンジン回転数が下がるので、オイルプレッシャーが下がっちゃう。そしてオイルプレッシャーがあるところまで下がると、自動的に(電源が)落ちてしまう。まだエンジン屋がこれから調べるので原因は分からないですけど、データ的にはそのような状況です。チームメイトのクルマも同じだったので、エンジンの問題。僕じゃないです。僕のせいじゃないです」
前のクルマの背後に付くとブレーキの冷却の問題で効きが悪くなってしまっため、抜くチャンスが難しかったという伊沢。それでもソフトタイヤに履き替えた後、その時点では最速となるタイムを更新。一度、コースを飛び出てしまってタイムがばらついてしまったが、伊沢本人としては結果20位ながら、ある程度の手応えも感じている。
「決勝中に走っていて、コースの走り方はいろいろ見つけられた(笑)。走る時間がきちんとあれば、だいぶ、分かってきました。今回、スタートがどうなるか楽しみだったのですけど、それができなかったので、まず明日、そこをきちんと決めたい。今日のレースを見ても、抜くのはちょっと難しいかもしれないですけど、レースペースは相変わらずいいので、明日のレースはなんとかポイントは獲得できなくても、ちょっとでも雨に上がっていきたい。このサーキットでの抜きどころはほとんどないですが、当たるの覚悟で行かないといけない」
明日のレース2、そのスタートを決めることができれば、伊沢の未来はまた一歩、明るくなる。
[オートスポーツweb 2014年05月11日]
サッカーのイタリア・セリエA第37節が10日に行われ、日本代表DF長友佑都が所属するインテルはホームでラツィオと対戦し、4-1で勝利した。長友は先発フル出場を果たし、1アシストを記録している。この試合は今季限りで引退を表明しているキャプテンのハビエル・サネッティにとってホームで行われるラストゲームだったため、試合終了後にはサネッティを称えるセレモニーが行われた。
以下は、試合後の長友のコメント。
「(サネッティのホームでのラストゲームを勝てて良かったのでは?)まずは勝ててホッとしているというのと、負けていたらこれほど良いセレモニーはできていなかったと思います。
(アシストのシーンなど欲しいタイミングでパスをもらえていた印象だが?)この一週間選手たちと話して、僕がもらいたいタイミング、あとは(マテオ・)コバチッチとの連係は常に話し合ってやってきたので、それがこの試合に出たと思う。早めにパスをもらえれば1対1で仕掛けることができるし、その部分では自信を持っている。しっかり得点にも絡めて良かったと思いますけど、まだまだ精度という部分では限界はないと思うので、努力します。
(サネッティからはどのようなことを学んだ?)選手としてたくさんのことを学びましたが、特に人間的な、メンタル的な部分ですね。どんなときも常にポジティブで進むことだったり、常に前を見て、とにかく今できること、練習に100%臨むこと。そういう基本的なことですけどね。なかなかやっぱり人っていうのは、基本的なことは分かっていてもできない部分はあるので、本当に当たり前のことですけど……。彼の言葉と姿勢から、本当にたくさんのことを学びました。
(サネッティとの思い出で一番印象に残っていることは?)やっぱり……おじぎじゃないですか?(笑)いや、でもやっぱり一番印象に残っていることは、1点目をとったときよりも、僕が一番はじめにインテルに来て、一番はじめに練習場のロッカールームに入った時、すごい選手たちがいる中でサネッティがお辞儀をしてくれた。それが僕にとっては早く打ち解けた要因でもあったので、それが印象に残っています。
(セレモニーの時にはどんな気持ちだった?)感動しましたね。でもやっぱり寂しい思いが正直あって、こみ上げてくる思いがありました。
(長友が感極まっていた様子がスクリーンに映っていたことについて)そりゃそうでしょう。偉大すぎますよ。僕の夢なんでね。
(今季はキャプテンマークも付けたが、その重みは?)重みは、キャプテンマークを付けた時に、正直こんなに重いものなのかと思いました。このチームを背負うこと、100年以上の伝統があるこのチームを背負うことはこんなに重いのだなと……。正直僕も、言葉にはできないです、これは。言葉は見つからないですよ、日本語のね。でも本当に、重かったです。いろんなものが詰まっていました。
-Mitsuomi Kamio from Italy-