「男は黙って勝負する」。かつてこんなフレーズがはやった。口より、まず頭と手足を動かせ-というわけだが、DeNAの中村はどうも黙って勝負できないようだ。
先週の巨人戦で塁上の走者を走らせず、打撃に集中させてほしい旨を首脳陣に要求。盗塁を含めた作戦面でのベンチワークにクレームをつけられた中畑監督が、激怒するのも無理はない。「チーム方針に従わない言動があった」と、即刻2軍降格を言い渡した。
これに対し、中村は自身のフェイスブックで「自分としてはどうモチベーションを保つべきか苦悩しています。勝つために1軍のフィールドに僕は必要ないのだろうか」と反論。
しかも、チームの試合中に投稿したことから中畑監督の怒りがエスカレート。「モチベーションがないと言っている選手を使うわけにいかない」と、戦力外ともとれる厳しい姿勢をみせた。
今回が初めてではない。2年前も、自身の打席中に盗塁を決めた後輩選手をベンチで叱責。これが采配批判と判断され、2軍落ちを命じられたにもかかわらず、である。
球界には数々の舌禍騒動がある。阪神では江本の「ベンチがアホやから野球ができへん」が有名。低迷が続いた村山監督時代にも、ある主力選手がミーティングの席で指揮官を前に「監督! 勝てる野球をやってください」と前代未聞の“公開批判”したことがあるが、いずれもチームの勝利を願う思いが舌禍につながった。
さて、個人プレーを優先するあまり、首脳陣との関係が決定的となった中村。まさに口は災いのもととなりそうだ。(運動部・西井禎一)
<男子世界ランキング>
11日付けの最新男子世界ランキングが発表された。
先週開催された米国男子ツアー「ザ・プレーヤーズ選手権」で2010年以来となる復活優勝を挙げたマーティン・カイマー(ドイツ)が前週から33ランクアップの28位に浮上。また、同大会単独2位のジム・ヒューリック(米国)が2ランクアップの12位、単独3位のセルヒオ・ガルシア(スペイン)も9位に浮上した。
日本勢では同大会を23位タイで終えた松山英樹が1つ順位を上げて25位。次いで小田孔明が82位、石川遼が85位につけている。
【男子世界ランキング】
1位:タイガー・ウッズ(8.05pt)
2位:アダム・スコット(7.95pt)
3位:ヘンリク・ステンソン(7.83pt)
4位:バッバ・ワトソン(7.12pt)
5位:マット・クーチャー(7.08pt)
6位:ジェイソン・デイ(6.69pt)
7位:セルヒオ・ガルシア(6.36pt)
8位:ジョーダン・スピース(6.26pt)
9位:ジャスティン・ローズ(6.11pt)
10位:ローリー・マキロイ(5.89pt)
12位:ジム・ヒューリック(5.55pt)
25位:松山英樹(3.78pt)
28位:マーティン・カイマー(3.66pt)
82位:小田孔明(1.71pt)
85位:石川遼(1.68pt)
104位:片山晋呉(1.47pt)
114位:谷原秀人(1.35pt)
153位:宮里優作(1.11pt)
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