サンプドリアのシニシャ・ミハイロビッチ監督が契約延長に向かっているようだ。20日にもサインが実現するかもしれないと報じられている。
チームが降格圏で低迷していたシーズン途中に就任し、最終的にサンプドリアを12位に導いたミハイロビッチ監督。クラブは以前から指揮官との交渉を進め、すでに大筋合意と伝えられていた。
だが最近になって、アントニオ・コンテ監督の去就が不透明だったユヴェントスがミハイロビッチ監督に接触。現地メディアによると、ミハイロビッチ監督はこれを受け、時間をかけることにしたようだ。
しかし、ユヴェントスは19日、クラブの公式『ツイッター』で、来季もコンテ監督が続投することを明らかにした。イタリアメディアは、ミハイロビッチ監督がこれを受けてサンプドリアとの新契約締結を決断したと報じている。同監督は20日にクラブ上層部と会い、新契約を結ぶと見られている。
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<女子ゴルフ:全米女子オープン日本地区最終予選>◇19日◇愛知・東名古屋CC西C(6419ヤード、パー72)◇36ホール・ストロークプレー◇出場66人(うちアマ21人)
海外メジャー切符を手にしたアマチュアの橋本千里(16=ルネサンス豊田高1年)は「ちょっとビックリです」と信じられない様子だった。
アマチュアの目立った成績は12年日本ジュニア(12~14歳の部)で2位になったぐらい。日本ゴルフ協会(JGA)のナショナルチームにも入っていない。ところが、36ホールプレーの後半ラウンドで大爆発。身長151センチという小柄な体を躍らせて、開催コースの東名古屋CC所属がホームコースという地の利も生かした。7バーディーを量産し、同ラウンドのベストスコア67をたたきだし、2位タイ6人によるプレーオフに持ち込み、1ホール目のパーで本戦キップを手にした。
3月、いつものように練習で同コースを訪れた際、壁に貼られたポスターを見て最終予選開催を知った。「出てみようかな」という軽い気持ちでエントリー。この日、生涯初というキャディーを務めた母和己さん(46)も「てっきり電動カートにバッグを積んでくれると思っていたら、1週間前に違うと気づいた」とか…。世の中は何が起こるかわからない。
4月のバンテリンレディースで最年少ツアー優勝を果たした勝みなみ(15)とは同学年で、ジュニアの大会では一緒に練習ラウンドをする仲だ。「みなみちゃんが優勝した時は『さすがだなあ』と思ったけど、めちゃくちゃビックリはしませんでした」。その勝より、先に海外メジャーに出場する。「メジャーなんて本当に遠い存在だったのに…」。首を傾げながら、何度も笑顔を見せていた。
新ムーブメントの予感だ。広島のドラフト1位・大瀬良大地投手(22)=九州共立大=が16日の巨人戦(東京ドーム)で8回2失点と好投し、5勝目(1敗)を挙げた。
「前回は高めを打たれた。今日は低め、低めという意識で投げた。ホームランは打たれたけれど2失点に抑えられた」
前回登板の8日・ヤクルト戦(神宮)では打線の援護で白星こそついたものの6回途中5失点。それだけにこの日は、巨人打線にテンポ良く112球を投げ込み、8回5安打4奪三振の好内容。
2本のソロによる2失点に抑えた右腕に、野村監督は「彼が投げるときは打線がよく点を取る。リズムの良さはあるだろう。大切にしてほしいね」と力投をたたえたが「本塁打は両方不用意でダメージの残る打たれ方。気を付けないといけない」と苦言も呈した。
5つの白星はチームトップ。動物のカピバラのような、ちょっとトボけた愛くるしいマスクながら、ストライクを取りにいく強気なスタイルでファンの喝采を集めているが、マウンドさばきも一風変わっている。投球動作に入る前に必ず行う“儀式”。両ひざを軽く折り曲げる屈伸運動だ。
広島ではエース前田がウォーミングアップの際に両肩をぐるぐる回す“マエケン体操”が人気だ。ルーキーのこの儀式も新しいムーブメントを生む気配がするが「力を抜くということと、重心を低くという意識付けのためです」と大瀬良。
右腕が心がけているのは、全力投球ではなく、適度に力を抜いた7、8割の力で投げる「脱力投法」。大学の卒業論文でも研究テーマに取り上げたほど、こだわりを持っている。この脱力のために毎回のマウンドでの屈伸は欠かせないわけだ。
ゴールデンルーキーの“カピバラ体操”は、赤ヘル旋風を加速させる一助になっている。 (片岡将)