
【新・関西笑談】オリックス球団副本部長兼編成部長・加藤康幸さん
--昨年まで所属された楽天は、エース田中将大投手(現ヤンキース)が24連勝。日本一に貢献した上に、負けないマー君が大きな話題になりました
加藤 星野監督の演出能力の高さというのもありました。ルーキーの則本(昴大)を開幕投手にしたのもそうですよ。その年のドラフト1位は将来性の森雄大(東福岡高)。2位の則本は抑えでも中継ぎでも先発でも、すぐに使えると思ってこちらも獲っている。則本も田中もいかに気持ちよく投げさせてやれるか。それをまず考えるのは、星野さんが投手出身だからでしょうね。田中は(昨年3月開催の)ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)であまり調子がよくなかったですし、負担を感じて投げるようだと、チーム全体がガチガチになってしまう。このことに関しては星野さんとよく王さんのときの話をしました。
--どのような
加藤 平成11年にダイエーが日本一になったとき、王さんはエースの工藤(公康)さん(現野球評論家)を毎週火曜日に投げさせたんです。週の頭、6連戦。火曜日に勝たないと、連勝はない。左の工藤さんが投げた次の日は右の吉武(真太郎)。僕がやってきたテニスでもそうですけど、球の軌道が変わると打つ側のポジショニングも変わってくるんです。
楽天もまず田中がいって、次の日は左の川井(貴志)や辛島(航)がいく。田中より球速は遅い。3戦目は右のダックワース。彼のストレートもぐにゅぐにゅ動く。これだと、相手も大変でしょ。こういうことを僕は素人なりに、ズケズケと意見するんです。星野さんはそれを「バカだな」というのじゃなく、「おもしろい」と受け入れてくれる。でも、こうも言われました。「お前だけだよな。こんなにしつこく言ってくるのは」と笑ってましたけどね。
--そういう戦略があったわけですね
加藤 田中のところでは負けられない。もう、甲子園の決勝みたいな感じになっていましたね。控えの選手でも、三回、四回くらいから「代走があるかもしれない」とか言って立ち上がったり、「守りがあるな」とグラブをたたいてポーズを取ったりするんです。強いチームって、こうなってくるんだなと思いました。
--その積み重ねが、24連勝なんですね
加藤 (田中)将大の人間性もありますね。18歳でプロに入ってきて歯を食いしばって、チームの勝利に貢献してきた。勝つというより、田中で負けるわけにいかない。彼の姿を見てきて、みんながそう思うんですよ。
普段の彼は寡黙で、決して無駄なことを言わない。それでも、たまにぼそっといいことを言う。その観察力がすごい。バッターに対しても、われわれフロントに対してもです。星野さんは「ああいう連中と一緒に野球をやれる。その喜びを感じるよな」って言うんですが、その通りだと思いましたね。しかし、そういうところを、口に出して言えるあたりが星野さんはうまいんですよね。(聞き手 喜瀬雅則)
<男子世界ランキング>
最新男子世界ランキングが発表され、「WGC-キャデラック選手権」で34位タイに終わった松山英樹は22位と前回から変動はなかった。米国男子ツアー「プエルトリコオープン」で19位タイに入った石川遼は1ランクダウンの83位となっている。
写真で見る ツイッターで「バカ」騒動後、松山とポールターはがっちり握手
初のWGCタイトルを手にしたパトリック・リード(米国)は20位に急浮上、キャデラック選手権の結果次第では入れ替わる可能性のあった世界ランク1位の座はタイガー・ウッズ(米国)が守っている。
【男子世界ランキング】
1位:タイガー・ウッズ(9.92pt)
2位:アダム・スコット(8.49pt)
3位:ヘンリック・ステンソン(8.34pt)
4位:ジェイソン・デイ(6.94pt)
5位:フィル・ミケルソン(6.50pt)
6位:ローリー・マキロイ(6.32pt)
7位:ジャスティン・ローズ(6.24pt)
8位:ダスティン・ジョンソン(6.06pt)
9位:ザック・ジョンソン(5.99pt)
10位:セルヒオ・ガルシア(5.93pt)
20位:パトリック・リード(4.15pt)
22位:松山英樹(4.11pt)
81位:小田孔明(1.69pt)
83位:石川遼(1.68pt)
92位:片山晋呉(1.54pt)
109位:谷原秀人(1.39pt)
148位:池田勇太(1.13pt)
(撮影:福田文平)<ゴルフ情報ALBA.Net>
ソチ冬季パラリンピックは10日、ロシア・ソチで大会第3日が行われ、クロスカントリースキー男子20キロ(4キロ×5周)・クラシカルの立位では、バンクーバー大会で2個の金メダルに輝いた新田佳浩(日立ソリューションズ)が54分10秒2で4位入賞した。
新田は序盤こそ強豪ロシア勢に迫るタイムで滑ったが、2週目以降、徐々に上位選手に離され、最後は3位と2分以上の差をつけられ、メダルを逃した。ゴールをした新田はしばらく立ち上げることができず、その間に「メダル争いに絡めなかったのは悔しいですが、4年間(いろいろ)あった中で滑ることができて良かった」と、結果が出ない時期や最愛の祖父の死、そして子どもの誕生などさまざまなことを経験した4年間に思いをはせた。
競技後、新田は「おじいちゃんとおばあちゃんいるよねって。期待をしていたと思いますが、ごめんね、頑張ったよと……」と2009年に亡くなった祖母と11年に亡くなった祖父を思い、涙ながらに語った。また、「大きい存在」という家族に対し「感謝、感謝です」と目をぬぐった。
同女子15キロ(3キロ×5周)クラシカルの立位では阿部友里香(盛岡南高/日立ソリューションズ)が粘りの走りを見せ、初出場で8位入賞した。
アルペンスキー女子スーパー大回転・座位では初出場の村岡桃佳(正智深谷高)が初戦を迎えたが失格となった。