
ブンデスリーガ第26節が22日に行われ、ボルシアMGと日本代表MF細貝萌の所属するヘルタ・ベルリンが対戦。細貝は先発出場した。
試合は前半に動きを見せる。28分、ボルシアMGは右サイドでパトリック・ヘアマンが粘ってクロスを上げると、ファーサイドに走りこんだフアン・アランゴが左足のボレーシュートでゴール右へ決め、先制する。
4分後には、右サイドの浅い位置でボルシアMGがFKを獲得。アランゴがゴール前へ送ると、アドリアン・ラモスのオウンゴールを誘発し、追加点を得る。さらに40分には、ラファエルが味方とのワンツーからペナルティエリア内に侵入してネットを揺らし、決定的な3点目を獲得。後半は両チームにゴールは生まれず、ボルシアMGが3-0で勝利した。
ボルシアMGはリーグ戦2連勝。アウクスブルクと引き分けたヴォルフスブルク、バイエルンに敗れたマインツをかわして5位に浮上した。ヘルタは2連敗で4試合勝利なしとなった。なお、細貝は70分に交代している。
SOCCER KING
第86回選抜高校野球大会第2日は22日、甲子園球場で1回戦3試合が行われた。
第2試合は、ともに27年ぶりに出場の池田(徳島)と、21世紀枠の海南(和歌山)が対戦。春夏3度の優勝を誇る池田が、終盤の粘りで4-3とサヨナラ勝ちした。
池田は海南の左腕・神崎の緩いカーブと右打者の内角を突く速球に手を焼き、七回までゼロ行進だったが、八回に2点を返して試合の流れを手繰り寄せた。1点を追う九回、先頭の4番・岡本の右前打をきっかけに無死満塁のチャンスを築き、八回に代打でバント安打を決めた7番・林が、中前へサヨナラの2点打を放った。
池田打線は畠山(元横浜)、水野(元巨人)らを擁した時代の「やまびこ打線」ほどの迫力はなかったが、八、九回の攻撃でバントをたくみに織り交ぜ、劇的な勝利に結びつけた。岡田監督は「今年のチームはこういう形の野球しかできないが、しっかりと自分たちがしてきたことをしてくれた」とうなずいた。
春は1987年以来、27年ぶりに甲子園で流れた「池高」の校歌。岡田監督は
「校歌を聞いたときは『長かったなあ』という気持ちがしました」と喜びをかみしめた。
第1試合は9年ぶりに出場した駒大苫小牧(北海道)が、2年生右腕・伊藤の3安打完封の活躍などで3-0で創成館(長崎)を下した。
第3試合は豊川(愛知)と日本文理(新潟)が対戦。豊川が驚異的な粘りで2度、追いつき、延長十三回の末、4-3でサヨナラ勝ちした。
1点を追う九回無死満塁、サヨナラの好機に池田の林は、うっかり手袋をベンチに忘れてきた。「取りにいったら怒られる」。素手でバットを握るのは公式戦初。緊張と動揺で手が震えたが、気持ちを奮い立たせた。「第1ストライクはどこでも打つ。見逃したら負ける」。1ボールからの2球目をたたくと勢いのないゴロが、遊撃手のグラブの下を抜けてセンターへ。劇的な勝利に4万4千人が沸いた。
終盤まで敗色濃厚な展開だった。悪いムードを変えたのも林。八回、代打でバントを決めて2点を返す好機をつくった。昨秋の県大会、四国大会で「林は何度も試合の流れを変えてくれた」と谷部長。165センチの小兵は甲子園でも“ラッキーボーイ”となった。
かつての「やまびこ打線」のような迫力はないが、「『第1ストライクから打つ』『次の塁を積極的に狙う』。野球の考え方はやまびこ打線と同じです」と1979年夏に主将で準優勝した岡田監督。派手さはないが、粘り強い「プチやまびこ打線」が、92年夏以来の甲子園勝利を呼び込んだ。
古豪の復帰は地元ばかりでなく、全国からも注目を浴びた。甲子園に向かう前に、岡田監督が蔦文也元監督の妻、キミ子さんにあいさつにいくと、「できたら一つ勝ってね」と励まされた。「約束を果たせた」と指揮官は最高の笑顔をみせた。(村田雅裕)