
端正なマスクのMFが2年ぶりにJリーグでプレーすることになった。今季の第1登録期間(1月3日~3月28日)が閉じる直前、韓国Kリーグの強豪・蔚山からJ1大宮に期限付き移籍で加入したのは増田誓志。鹿島で2007~09年にリーグ3連覇を経験し、11、12年には日本代表にも選出された28歳。「蔚山は単純にいいチーム。ぎりぎりまで迷った」。背中を押したのは、着実に成長を遂げた姿を自国で披露したいという欲求だった。(奥村信哉)
移籍が発表されたのは3月26日。同日の練習からチームに合流した増田は紅白戦形式の練習でボランチとしてサブ組に入り、大熊清監督の指示を受けながら、連係の向上に取り組んだ。全体練習後には居残りでランニング。「一番いい状態を思い描くと、あと2、3割くらい上げないとダメ。しっかりと見せられる体を作って、試合に出してもらえたらいい」と責任感の強さをのぞかせた。
今季はここまで、蔚山の一員としてアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の2試合に出場。川崎などのいる1次リーグH組で首位を走るチームを、パスの供給源として支えてきた。蔚山は12年にACLを制してクラブ・ワールドカップ(W杯)に出場しており、鹿島時代にも経験したアジアや世界との戦いは、増田にとっても大きな魅力の一つだった。
その舞台を捨ててまで日本に戻る決断を下した理由をこう説明する。「オファーが来たとき、『俺、今、日本でどれくらいやれんだろ?』と思った。どう変化したか、成長したかをピッチで見せたい」。サッカーでも生活でも環境の異なる隣国で自身を1年間磨き続けた。慣れ親しんだリーグに再び身を置き、その成果がいかほどだったかを一刻も早く試したい思いが勝ったようだ。
身に付けたと口にするのは、手数をかけずに押し切る速さと強さ。「日本だと確実につないで、空いたところで前へ…だが、向こうは結構、縦に速い。1年やってみて、そういう部分は前より力がついた。全部が全部そうなると(日本人的な)よさがなくなるが、『今だ』という瞬間を逃さないプレーを見せたい」と腕をぶす。
U-18(18歳以下)日本代表の肩書をひっさげ、04年に宮崎・鵬翔高から鹿島に入団した増田。07年からのリーグ3連覇にも貢献したが、小笠原満男や青木剛らの牙城をなかなか崩せず、10年には出場機会を求めて山形へ移籍した。新天地で「パフォーマンスが悪くても続けて試合に出させてもらい、自信にもなったし、修正力がついた」結果、鹿島に復帰した11年には先発に定着。同年8月の代表候補合宿を経て、9月には追加招集ながら、W杯アジア3次予選・ウズベキスタン戦の遠征メンバーに名を連ねた。
翌12年2月、国内組のみで臨んだシーズン初戦のアイスランド戦で代表デビュー。遠藤保仁(G大阪)とのダブルボランチをそつなくこなしてフル出場し、ザッケローニ監督を「クオリティーもありながら、ピッチ全体をカバーできる」とうならせた。もともとパスセンスには定評があった増田。この活躍で「ポスト遠藤」の1番手と位置づけられる立場に躍り出た。
だが、この年、ジョルジーニョ監督を迎えた鹿島では柴崎岳の台頭もあり、出場機会は徐々に減少。代表からも声がかからなくなった。心機一転を図るため、オフに選んだ道が蔚山への移籍だった。
もちろん今でも鹿島への思い入れは強い。「正直、一番楽しみ。(成長が)ちょっとやそっとじゃ、『何で出ていったんだ』といわれる。『よかった』といわれるプレーをしないと、認めてもらえない」。まずは古巣の本拠地で激突する7月23日の対戦を心待ちにしている。
<アクサレディス 2日目◇29日◇UMKカントリークラブ(6,470ヤード・パー72)>
宮崎県のUMKカントリークラブで開催中の国内女子ツアー「アクサレディスゴルフトーナメントin MIYAZAKI」。大会2日目は昨日2位につけた藤田幸希が5バーディ・ノーボギーの“67”で5つ伸ばし通算10アンダーで首位を奪取した。
その藤田と2打差の通算8アンダー単独2位に初日首位に立った渡邉彩香。続く通算6アンダー3位タイには初日ホールインワンを達成したアマチュアの柏原明日架と原江里菜、イ・ボミ(韓国)の3人。通算5アンダー6位タイには成田美寿々、北田瑠衣、香妻琴乃ら5人が並んだ。さらに通算4アンダー11位タイにはディフェンディングチャンピオンの堀奈津佳と福田真未が続く。
また、初日3位タイと好位置につけた森田理香子だったがこの日2バーディ・4ボギーで2つ落とし通算2アンダー17位タイに後退した。
【2日目の結果】
1位:藤田幸希(-9)
2位:渡邉彩香(-7)
3位T:柏原明日架(-6)※アマチュア
3位T:原江里菜(-6)
3位T:イ・ボミ(-6)
5位T:香妻琴乃(-5)
5位T:酒井美紀(-5)
5位T:成田美寿々(-5)
5位T:穴井詩(-5)
5位T:北田瑠衣(-5)
17位T:森田理香子(-2)他3名
<ゴルフ情報ALBA.Net>
フィギュアスケートの世界選手権第3日は28日、さいたまスーパーアリーナで行われ、男子フリースケーティングでは、ソチ五輪金メダルの羽生結弦(ANA)が、フリー191.35点、合計282.59点で初優勝。ショートプログラム(SP)3位からの逆転Vを飾り、ソチ五輪、GPファイナルとあわせてビッグタイトル三冠を達成した。
2位はSP首位で世界選手権初出場の町田樹(関西大学)。フリー184.05点、合計282.26点で羽生にわずか0.33点差及ばなかったものの、自己ベストを大きく更新した。3位はソチ五輪4位のハビエル・フェルナンデス(スペイン)でフリー179.51点、合計275.93点。
高橋大輔(関西大学大学院)の欠場に伴い3週間前に今大会出場が決まった小塚崇彦(トヨタ自動車)は、フリー152.48点、合計238.02点の6位だった。
以下は演技後の小塚のコメント。
■小塚崇彦「何歳になっても新たなことって出る」
「ショートは持ちましたけど、フリーはヘロヘロ、グダグダだったというのが素直な気持ちです。やっぱりシーズン最後の世界選手権という舞台、しかも最終滑走というのは、3週間の練習では到底追いつく練習量じゃないんだなというのは改めて分かったし、本当に良い勉強になりました。また来シーズンという気持ちです。
(この大会に出たことで来季にどうつながる?)四大陸のときに来季もやることを決めましたけど、かと言って何かこれというものがあったわけではなく、世界選手権を終えて、この大会が来季に向けて奮起する要因になったかなと。しっかりと来シーズンは練習して、世界に臨んでいけたらいいなと思います。
(フリーに向けてどう高めてきた?)体力がないというのを薄々感じていたので、とにかくショートが終わったあとは、疲労した部分を抜いて抜いてという感じだったんですけど、やっぱりいつもの感覚とは違うなと思いながら、1日空いてまだ良かったなと思いましたね(笑)。最終滑走だったので、足を休める時間もあったし、本当にカツカツの状況でやっていたんだなと。それを思うと3週間の練習では追いつかないなと感じています。
(来季に向けた決意は?)4回転もみんなこれだけ跳んでいますし、試合のときだけ良い感じになってハマッているだけではもういけないと思うので、気合いを入れて、もう1回自分にやる覚悟があるのか問いかけて、来シーズンに進んでいけたらいいなと思います。
(4回転のフォームとかも含めてやり直す?)全然まったく跳べていないという状態でもないので。かと言ってこれだけの練習でも跳べていないといけないとも思います。本当に何がというのを追い求めるには練習しかないと思っています。しっかりと自分のフォームやタイミングを見つけてやっていく必要性があると思います。
(今季はいつもと違うシーズンだったと思うが何を得た?)シーズン中にもかかわらずアップダウンがある激しいシーズンだったと自分では思うので、これだけ気持ちがアップダウンするシーズンを過ごすのは初めてだし、良い経験をさせてもらったなと思います。何歳になっても新たなことって出るんだなと思いました。
(高橋大輔選手に一言あるか?)『とりあえず終わった』というのを報告します。もっと良い演技ができればよかったなと思うので、『ごめん』と言っておこうと思います」