
J1第2節が8日に行われ、サンフレッチェ広島と川崎フロンターレが対戦した。
アウェーで昨季4位のセレッソ大阪を開幕戦で1-0と退けた王者・広島は、ホーム初戦に昨季3位で開幕戦をヴィッセル神戸と2-2で引き分けた川崎を迎えた一戦。立ち上がりの5分、広島は右CKから最後は千葉和彦がネットを揺らしたが、オフサイドで得点ならず。川崎は9分、中村憲剛からのボールが左サイドの小林悠に渡り、マイナスクロスに山本真希がミドルシュートを放つが、枠の上に外れた。
20分には川崎に再びチャンス。セットプレーからにジェシが頭で合わせると、大久保嘉人が押し込んだが、オフサイドでノーゴールの判定となった。39分、広島は右サイドからミキッチが2人をかわしてカットインから左足でクロス性のボールで狙うも、ゴール左へ外れた。
迎えた前半終了間際、左サイドからレナトが仕掛け、クロスを山本がつないで中村にボールが渡る。中村はペナルティエリア内右サイドにいた小林に浮き球のクロスを通すと、小林は右足を振り抜き、ネットを揺らした。前半は川崎の1点リードで折り返す。
後半に入り、押し込む広島は52分、石原直樹の左クロスがファーサイドまで流れると、走り込んだ青山敏弘のシュートが枠を捉えたが、GKの脇を抜けたボールはゴールライン手前でジェシがクリアした。
攻め込む広島は57分、素晴らしいゴールで同点に追いつく。青山の縦パスをゴール正面やや右のペナルティエリアわずかに外で、佐藤寿人がゴールに背を向けて受けると、ワントラップ後、背を向けたまま左足で浮き球のボレーシュート。吸い込まれるように枠の左上へ飛んだボールをGK西部洋平は見送るしかなく、佐藤の今季初ゴールが生まれた。
72分に広島はドリブルで持ち上がった野津田岳人がミドルシュートで狙ったが、ここはGK西部が弾く。広島はその後も優勢に試合を進めると、後半のアディショナルタイムにジェシが高萩洋次郎へのタックルで一発退場。このプレーで得たゴール正面やや左のFKを塩谷司が豪快に直接たたき込み、広島が勝ち越しに成功。試合はそのまま終了し、広島が2-1で勝利。開幕2連勝を飾った。一方の川崎は2戦続けてアディショナルタイムの失点で、勝ち点を落とした。
SOCCER KING
【タンパ(米フロリダ州)6日(日本時間7日)=片岡将】ヤンキースの田中将大投手(25)がオープン戦2試合目のマウンドとなるフィリーズ戦に初先発し、右越え場外に消える特大のソロ本塁打を被弾した。しかし、立ち上がりから速球、変化球ともに制球は安定し、失点はこの一発のみ。トルネード警報で試合開始が1時間半遅れた中で、3回2安打1失点と順調な仕上がりをみせた。「いい練習になった」とメジャーの洗礼を気にかける様子もなかった。
1、2回と順調だった初先発のマウンドが、変調したのは最終イニングと設定されていた3回だった。2死を取ったあと、1番のフレディ・ガルビスにボールが先行し、カウント3-1と悪くしたところで真ん中に入った92マイル(約148キロ)の直球を右翼席場外まで運ばれた。昨季70試合出場で6本塁打の若手に浴びた一打。メジャーのパワーを見せつけられた。
「コースも悪かったし力もなかった。ボールが先行したのが原因。課題は分かっている」。言い聞かせるように田中は振り返った。
打ったガルビスは大喜び。「スライダーはフリスビーみたいに曲がるし、スプリッターは手元まで真っすぐ来て、ガクンと落ちるんだ。すごくいい投手から打ててベリーベリーハッピーだよ」と得意満面だった。
しかし、この本塁打を除けば、田中の投球内容は安定していた。1回には強打の内野手、3番アトリーをスプリッターで空振り三振に打ち取り、2回には本塁打王2回の4番ハワードを1球で二ゴロに仕留めた。
「どの球種もフォームが同じだし、速球があるからスプリットが生きるんだろう。中4日などの環境に慣れていけばまったく問題なくなるね」とハワードは高い評価を与えた。
むしろ、この日の最大の敵はフロリダ半島を覆った大型低気圧だった。早朝から強い雨が降り続き、昼前にはトルネード警報が発令された。市民には避難勧告が出されるなど、日本では試合が開催されることなど到底考えられない状況だった。田中も「いろんな人から『きょうは中止になるから次をどうするか』といわれていた」という。
だが、試合は1時間26分遅れで開始が決定。
「気持ちを切らさないようにしていた。オープン戦では(大幅遅延は)あまりないと聞いていたが、いい練習ができた。きょうは湿気の影響でボールが手に付きすぎたので、早い段階で修正しないといけなかった」と田中。開幕後に予想される大リーグならではのハプニングの予行演習になったと前向きにとらえている。
ジラルディ監督(49)も「遅延はしばしば投手に難しい状況を強いるが、よく投げてくれた。満足しているよ。調整を含めて全て正しい方向に進んでいる」と納得の表情だった。
トルネード警報の中で浴びた初めての一発。メジャーの難しさを実感できたのが何よりの収穫だ。
【モスクワ=佐々木正明】ロシア南部ソチで7日夜(日本時間8日未明)、冬季パラリンピックの開会式が行われ、第11回目を迎える障害者スポーツの冬の祭典が開幕した。冬季としては過去最多となる45カ国の約550人が選手登録しており、16日まで、5競技72種目で熱い戦いを繰り広げる。
日本からはアルペンスキー、ノルディックスキー距離、バイアスロンの3競技に20人の選手が参加。10個以上のメダル獲得を狙う。
2月のソチ五輪と同じ臨海部会場のフィシュト五輪スタジアムで行われた開会式では、参加国の入場行進で最後から2番目に日本選手団が登場。3大会連続出場の太田渉子(日立ソリューションズ)が旗手となり、元気に行進した。
式典後、「スクリーンに映し出される自分自身の姿を見て、すがすがしさと背筋が伸びる思いをした」と感想を語った太田は、さっそく、8日のバイアスロン女子6キロ(立位)に登場する。
8日はアルペンスキーの男子滑降(座位)に選手団主将の森井大輝(富士通セミコンダクター)が出場。男子座位は、昨季W杯総合優勝を果たした鈴木猛史(駿河台大学)ら日本人選手が世界をリードしており、初日からメダル獲得の期待が高まる。
森井は「選手一人ひとりが最高のパフォーマンスを発揮できるよう、チーム一丸となって戦っていきたい」と語った。
一方、ウクライナは、南部クリミア半島でのロシアの実効支配に抗議するため、選手団の出場を見送る方針を示していたが、国際パラリンピック委員会(IPC)の説得が功を奏し、開幕日になって、急遽(きゆうきよ)、参加を決定した。
23選手を登録しているが、開会式で行進したのは1人だけ。7日の会見で、ウクライナパラリンピック委員会のワレーリー・スシュケビッチ会長は「もしロシアの軍事侵攻がエスカレートすれば、われわれは大会から去る」とも語った。