
<DeNA5-6ヤクルト>◇11日◇横浜
DeNAがまたも1点差で敗れた。先発の三浦大輔投手(40)が3回2死から連打と四球で4失点。5回にもバレンティンに右越えソロを許し、5回5失点でマウンドを降りた。9回に連打などで1点差まで追い上げたが1歩及ばず。3戦連続で1点差負け。
中畑清監督(60)は「粘っただけでは、かみ合わないなー。勝ちまで到達できなかったので本当に悔しい」と話した。
4月5日、関東大学リーグ開幕戦。西が丘のスコアボードに刻んだ数字は、6-0。関東大学リーグ三連覇中の専修大の強さは新シーズンでも健在である。そう強く印象付けるゲーム、1部復帰を果たした名門・駒澤大学を粉砕する試合だった。
専修大のサイドアタッカーとして先発した仲川輝人は、今季の関東大学リーグにおける最注目選手と断じてしまっていいだろう。俊敏さと技巧を兼ね備え、対面するDFの自信を根こそぎ奪っていくようなプレーは今シーズンも変わらず健在だ。162cm・53kgの小さな体を、「相手の懐に入ってしまえばいい」とまるで苦にせず、むしろ武器として活用している。トラップ一つで会場の溜息を誘うプレーには、独特の華がある。本人も自分のワンプレーで沸く観衆の反応を楽しんでいたようで、余裕すら感じさせるほどだった。
今季リーグ四連覇を果たせば、仲川世代は「リーグ戦は優勝しか知らずに卒業していく」ことになるのだが、守備陣の安定感も含めて考えると、「ありそう」としか言いようがない。仲川だけを止めれば何とかなるチームならばまだ対策も効きそうだが、専修大はそういうチームでもないのだ。このタレントを止める力は、駒大のみならず、果たして大学生にあるのかどうか。そんな思いすら抱かせる開幕戦だった。昨年の長澤和輝(現・ケルン)もそうだったが、大学サッカーという枠の中に限定すること自体、少しもったいなく感じるほどである。
そんな状態で迎える最終学年で期待されるのは、精神面での成長だろう。最終学年の選手として責任を背負って戦う経験を自身の財産とできるかどうか。プレーに責任を負うという意味では、切り替えのスピードを含めた守備面での成長にも期待したい。その萌芽は、先日のデンソーカップ、そしてこの日の振る舞いからも少し見ることができた。
SOCCER KING
阪神のドラフト6位・岩崎(いわざき)優投手(22)=国士舘大=が9日、横浜DeNA戦(甲子園)に先発し7回6安打1失点の快投でチームの勝利に貢献。投壊が続く中、突如現れた救世主に首脳陣も大喜びだ。
「1イニング1イニング、最少失点でいこうと思っていた。走者が出ても焦らず、打たせて取るピッチングができた」
毎回走者を背負いながら失点は4回に浴びた4番・ブランコのソロだけ。2戦連続の白星は逃したが「自分の投げた試合でチームが勝てたことがうれしい」と笑った。
前日8日は藤浪がまさかの炎上で逆転負け。「どうしても取りたいゲームだった。そんな中で持ち味を発揮して、細心かつ大胆なナイスピッチングだった」と和田監督。「来週もあると思う」と先発ローテ入りを確約したが、左腕の活躍は想定外だった。
ドラフト6位で入団。が、「ドラフトで指名する人数は5人と聞いていた。だから6位を指名したときはビックリした」と球団関係者。昨季は計算できる左腕が先発、リリーフともに加藤1人だったことから指名となったようだが「岩崎は即戦力というより、1年間は2軍でじっくり育てようとなっていた。本人にも伝えられていたみたい」(前出関係者)という。
ところが、1軍投手陣が炎上続きで、2軍で結果を残す岩崎に白羽の矢が立った。2日の中日戦(京セラドーム)では5回無失点で初登板初勝利の大仕事。「本当にこんなに早くくるとは思ってなかった」と驚きの表情を浮かべていた。
想定外の悩みもある。チーム防御率6・63と12球団中ワーストの中で岩崎は防御率0・75。“広告塔”藤浪も2戦連続で炎上中とあって、新人の岩崎に取材が一極集中。「あまりの取材攻勢に、本人はすでに頭がいっぱいいっぱい」と球団関係者も困惑気味だ。
人気球団ゆえの宿命を背負いつつ、救世主から先発の柱へ。ルーキー左腕の快進撃に注目だ。